究極の酸化反応

http://www.nature.com/nchem/journal/v5/n2/full/nchem.1536.html

Nature Chemistryより。
ルテニウム触媒を用いたアルコールの酸化反応。
この反応の酸化剤はなんと水で、水素を放出しつつ反応が進行する。
反応条件としてはわずか0.2mol%の触媒と基質、そして小過剰量の水酸化ナトリウムを加えて水を溶媒としてアルゴン雰囲気下で還流するだけ。
基質一般性も高く、エーテルは無事。
ただし二重結合は還元されてしまう模様。

反応機構もDFT計算を用いて議論されており、非の打ち所のない論文となっている。
Nature Chemistryでももったいない気がする。なんでScienceじゃないのかな?